テレワークは、普段の仕事とは異なる環境で行うことになります。
会社ならセキュリティがしっかりしているとしても、テレワークなら自分で対策をしなくてはいけません。
具体的には、どのような対策が必要となるのでしょうか?
行うべき対策の内容などを、解説します。
自分でできるセキュリティ対策は多い
普段、セキュリティ対策を会社に任せてしまっている方は、自分で行うセキュリティ対策とはどのようなものか、ピンとこないのではないでしょうか?
しかし、実は自分でできるセキュリティ対策はいくつもあるのです。
主なセキュリティ対策は、以下のようなものがあります。
これらは、大きく分けるとウイルス・マルウェア対策と、情報漏洩・不正アクセス対策に分けられます。
〇ウイルス・マルウェア対策
・修正プログラムをこまめに適用する
・セキュリティソフトを導入し、常に最新のものに更新する
・社内ネットワークのルールを厳守する
・ソフトウェアのインストールは慎重に
・不審なメールに引っかからない
〇情報漏洩・不正アクセス対策
・設定するパスワードを複雑にする
・画面ロック機能を設定する
・記憶媒体の取り扱いに注意
それぞれの対策について、詳しく解説します。
ウイルス・マルウェア対策
まず、セキュリティ対策と聞いて真っ先に思い浮かぶ、ウイルス・マルウェア対策について解説します。
これを怠ると、パソコンの中にウイルスやマルウェアが侵入して大切なデータを外部に送信してしまうことがあるので、注意しましょう。
パソコンだけではなく、タブレットやスマートフォンなどすべての端末では、不定期にアップデートが行われます。
そのアップデートの内容には修正プログラムが含まれているため、確実に更新しなくてはいけません。
修正プログラムは、今までに見つかったセキュリティホール、要するにウイルスが侵入しやすい裏口のようなものをふさぐためのものです。
放置しておくとその裏口が開けっ放しになってしまうので、しっかりとふさぐ必要があるのです。
また、ウイルスやマルウェアの侵入を防ぐために、セキュリティソフトもしっかりと導入しましょう。
これを導入しておくと、今までに見つかったウイルス・マルウェアはしっかりと防いでくれます。
ただ、常に新しいものが見つかるため、セキュリティソフトも更新する必要があります。
定義ファイルは、常に最新のものとなるように自動で更新するように設定し、時折更新されているかを確認しておきましょう。
テレワークをする際に、外部から社内ネットワークに接続することがあります。
その際は、きちんとルールを守るようにしましょう。
特に、ウイルスに感染しているパソコンから接続してしまうと、大変なことになります。
ウイルスに感染したまま社内ネットワークに接続すると、ネットワークにウイルスを感染させてしまう可能性があります。
そうなると、そのネットワークに接続したほかのパソコンにも、ウイルスは拡散してしまうのです。
ウイルス感染の影響が、自分のパソコンだけにとどまらなくなってしまうので、十分な注意が必要です。
接続の前に、ウイルスチェックな度を念入りにしておき、システム管理者に許可を取ってから接続しましょう。
ソフトウェアを新しくインストールする際も、ウイルスに感染する可能性があります。
これも、セキュリティソフトをインストールしたうえで行いましょう。
会社から貸与されたパソコンにインストールする際は、システム管理者に許可を取ってからにしてください。
メールにウイルスがついてくる場合や、URLリンクをクリックさせてウイルスなどが入ったサイトへと誘導することもあります。
少しでも不審なメールが届いた場合は、クリックする前にシステム管理者に相談しましょう。
情報漏洩・不正アクセス対策
情報漏洩や不正アクセスの対策として、まず気を付けるべきなのがパスワードです。
パスワードが適当だと、解析されて不正にアクセスされ、情報を抜き出される恐れがあります。
可能な限り、長いものにした方がいいでしょう。
ただ文字数を増やすだけではなく、大文字や小文字、記号と数字を混在させることでより解析は困難になります。
また、定期的に変更することも心がけましょう。
ほかの人が勝手に操作しないように、画面ロックの設定もしましょう。
席を離れる際は、必ず画面ロックをしてからにします。
特に、サテライトオフィスなどを利用している場合は徹底してください。
USBメモリやポータブルHDDなどの記憶媒体の取り扱いも、注意しましょう。
紛失して機密データが流出しないように、厳重に管理しなくてはいけません。
また、ウイルス感染にも気を付けましょう。
テレワークでは、自分でもこのようなセキュリティ対策をしなくてはいけません。
もし難しい場合は、社内の担当部署に相談してみましょう。
まとめ
テレワークでは、セキュリティ対策を自分で行わなければいけません。
特に、注意しておけばできることは必ず対策しましょう。
それが、データ流出などを防ぐことにつながるのです。
また、自分のせいで社内ネットワークにウイルスを感染させるようなことは避けましょう。
そのために、できることはきちんとやっておきましょう。