テレワークで高いパフォーマンスを発揮するには、スキルが重要です。
しかしそれよりも大事なのが、そもそもの、テレワークをする環境です。
様々な環境が大切になるのですが、ここではその中でも特に、ネット環境とPCスペックについて解説します。
具体的には、どのような環境を整えるべきなのでしょうか?
テレワークにはネット環境が大切
テレワークでまず整えたいのが、ネット環境です。
ネット環境は、回線によっていくつかに分けられます。
主なものとしては、光回線とポケットWi-Fi、ホームルーター、モバイル回線などがあります。
このうち、どの回線を使っていてもテレワークは可能です。
しかし、快適な環境で仕事をするには、どれでもいいというわけではありません。
ネット回線にも、こだわる必要があるのです。
まず、光回線は家の中で使用するには最も向いているものです。
ルーターなどをつなぐことで、Wi-Fiにも対応できます。
高速で接続することができ、使用制限などもありません。
移動が多い人に人気なのが、ポケットWi-Fiです。
場所を選ばず利用でき、ある程度高速の回線でネットにつなぐことができます。
本体もポケットサイズなので、置く場所にも困りません。
ホームルーターは、工事不要で自宅にネット回線を引くことができるサービスです。
その点はポケットWi-Fiと同様ですが、本体が大きくコンセントを必要とするため、自宅から動かすことはできません。
その代わり、ポケットWi-Fiよりは安定して高速で通信でき、Wi-Fiの電波も強くなっています。
モバイル回線は、スマートフォンと同じく4G LTEや5Gなどの回線で接続するものです。
パソコン自体が対応していなければいけないので、それほど対応機種は多くありません。
どちらかといえば、タブレットにオプションでキーボードなどを追加するタイプの方がわかりやすいかもしれません。
また、スマートフォンのテザリング機能を使うと、スマートフォンをWi-Fiルーター代わりにもできます。
しかし、モバイル回線、特に4G LTEの場合はあまりスピードが出ないことも多いので、どちらかといえば緊急用と思った方がいいかもしれません。
この中で、テレワークにはどの回線がおすすめでしょうか?
それは、間違いなく光回線です。
なぜなら、ポケットWi-Fiやホームルーターの場合は、速度制限があるからです。
光回線は、間違いなく使い放題です。
しかし、ポケットWi-Fiやホームルーターの場合は使い放題といっても、一定以上使用すると速度制限がかかってしまいます。
速度制限といっても、それほど気にならないのでは?と思う人も多いでしょう。
しかし、実は意外と速度制限に引っかかることも多く、それで困ることもあるのです。
例として、オンラインミーティングによく使用されるZoomを使用した場合の、データ使用料を解説します。
・データ使用料の目安
映像付きでのデータ量 | 音声のみのデータ量 | |
10分 | 100MB | 12MB |
30分 | 300MB | 36MB |
60分 | 600MB | 72MB |
映像付きで会議を1時間行うと、およそ600MBのデータ量を使用します。
例えば、毎日1時間ずつオンラインミーティングをしていた場合、3日で2GB近いデータ量を消費するのです。
それに仕事で様々なものを調べると、その何倍ものデータ量が必要となるでしょう。
ポケットWi-Fiやホームルーターは、そのデータ量に制限があります。
3日間で〇GB以上使用した場合は、低速での接続になる、というものです。
もし、低速での接続になったときにオンライン会議があると、会議に参加するのが難しくなってしまうでしょう。
そのような事態を避けるために、光回線の導入を検討しましょう。
テレワークに必要なPCスペックは?
テレワークのためにPCを用意するなら、持ち歩く可能性も考えてノートPCがおすすめです。
最近は性能のいいノートPCも増えているので、あまり高価なものではなくても満足のいく性能を備えているでしょう。
OSは、汎用性が高いWindowsがおすすめです。
Windows10にはHomeとProがありますが、プライベートではなく仕事で使うPCならセキュリティ性が高く性能も豊かなProにしましょう。
パソコンの中でも重要なのが、CPUです。
これは、ストレスを感じにくいようにCore i3以上のスペックがおすすめです。
もしくは、AMD社のRyzenシリーズにしましょう。
そのほか、メモリは可能であれば8GB以上、ストレージはHDDではなくSSDにすれば、起動から作業までかなり高速になります。
SSDはHDDより高額ですが、その分性能も高く壊れにくいものです。
パソコンを選ぶときは、このような点に注目しましょう。
PCに必須のソフト!
テレワークで使用するパソコンには、絶対に入れた方がいいソフトもあります。
現在インストールされていないソフトがあれば、急いで用意したほうがいいでしょう。
何のためかというと、セキュリティ対策のためです。
もし何かあった時に備えて、セキュリティソフトは必ず入れておきましょう。
様々な会社から出されているので、試用してみて相性のいいものを選んで正式に契約しましょう。
まとめ
テレワークでは、仕事をする環境もしっかりと用意しなくてはいけません。
その際は、ネット環境には特に注意しましょう。
また、パソコンのスペックも後から変更するには限りがあるので、最初からしっかりと選びましょう。
そうすれば、快適な環境で仕事ができるようになります。