会社からテレワークでの勤務を命じられて、困る人が多いのが仕事環境です。
誰もが、十分なスペースを確保できるわけではありません。
具体的には、どのような環境がいいのでしょうか？
テレワークにお勧めの仕事環境について、解説します。
仕事とプライベートの区別が大切
会社からテレワークで働くように求められたとき、そのためのスペースは確保できるでしょうか？
実家の一戸建てに住んでいるという人や、一人暮らしでも1LDK以上の部屋に住んでいる場合、家族で住んでいる場合も個人の部屋がある場合は問題ないでしょう。
問題は、ワンルームに住んでいる場合です。
ワンルームの場合は、普段から生活している空間しかありません。
それ以外のスペースがないので、普段の生活スペースで仕事をするしかなくなるのです。
何が問題かというと、仕事とプライベートを区別できなくなってしまうことです。
普段はのんびりとしている場所や趣味に没頭しているような場所で仕事をすると、気が散りやすいのです。
思わず、普段くつろいでいるような状態になろうとしてしまいがちです。
ワンルームの場合、例えば室内で仕切りを付けて仕事のための空間を確保するという方法はあります。
しかし、ただでさえ限られた空間を区切ることになるので、かなり狭く感じるでしょう。
また、仕事に集中する場合とのんびりする場合では、それに適した部屋の明るさも変わってきます。
のんびりするなら太陽光の方が気持ちいいかもしれませんが、仕事に集中するには太陽の光よりも蛍光灯の明かりの方が落ち着くことが多いのです。
仕事のためのデスクなども問題です。
ローテーブルにパソコンを置き、床に座って仕事をする人も多いでしょうが、床に座るというのは長時間座り続けるのに適していません。
きちんとした椅子を用意しないと、ゆくゆくは効率が落ちることにつながるかもしれません。
実家住まいでも自室には限らない
実家住まいでスペースに余裕があるという人も、基本的に自室で仕事をすることが多いでしょう。
しかし、仕事をするのならあえて違う部屋を使用することも考えてみましょう。
普段使っていない部屋などがある場合は、そこを仕事部屋にすることも考えてみましょう。
環境が変わると、プライベートではなく仕事という意識に切り替えやすくなります。
多少狭い部屋の方が、落ち着くという方も多いでしょう。
もし、その部屋にはインターネット環境がなく、Wi-Fiなども使っていないという場合はWi-Fiルーターの購入やポケットWi-Fi、テザリングなどを利用しましょう。
そうすれば、場所を選ばず仕事ができる環境が整います。
また、家族で暮らしている場合は家族の協力も必要です。
自宅で仕事をすると、家のことを頼まれる機会も増えてしまいます。
その結果、仕事が中断したり時間が足りなくなったりすることは避けるようにしましょう。
部屋に机がなく、ダイニングで仕事をする人もいると思います。
しかし、ダイニングの椅子は長時間座るようにできていないので、なるべく仕事用の椅子を別途用意してください。
ワンルームでの対処法
ワンルームの場合、作業用に確保できるスペースはないと思われがちです。
しかし、間取りによっては作業用スペースを確保できることもあるのです。
例えば、ロフトがある場合や、1SKという間取りに住んでいる場合です。
ロフトも、物件次第で天井の高さや広さが異なります。
十分な高さがあれば、その上を作業スペースにしてしまえばいいのです。
また、あまり高さがない場合は、ロフトの下を作業スペースにしてみましょう。
1SKは、ワンルーム＋サービスルーム＋キッチンという間取りです。
サービスルームは、採光性などが基準を満たしていないため居室にはカウントされない部屋です。
つまり、そこに目をつぶれば十分なスペースになるのです。
ただし、ロフトやサービスルームを作業用スペースとして活用する場合は、コンセントの位置に気を付けましょう。
もしかしたら、コンセントが敷設されていないこともあり得ます。
今後、テレワークで働く機会はさらに増えていきます。
その中で、どうにか確保したスペースで仕事をするというのは、あまり長期間続けたいものではありません。
どうせなら、仕事用のスペースがはっきりとしている方がいいでしょう。
もし、現在住んでいるところでテレワークをやりにくいという場合は、引っ越しも視野に入れて考えるべきでしょう。
今後も続くのなら、テレワークがやりやすいような部屋をに移ることも考えてみましょう。
まとめ
仕事をする環境が整っているオフィスとは違い、自宅でのテレワークでは自分が働きやすい環境を自力で整えていかなくてはいけません。
十分なスペースがある人は整えやすいのですが、ワンルームの場合でも間取りによってはある程度スペースを確保して、環境を整えることができます。
今後もテレワークを続けていくのであれば、よりよい環境を整えるためにも、引っ越しを考えてみましょう。
