『テレワーク』営業職のメリットと注意点

政府が提唱する働き方改革の推進やワークライフバランスの見直し、インターネットの発達などを背景として、営業職でもテレワークで働くことが可能な時代になりました。
それにはメリットもありますが、注意しなくてはいけない点もあります。
営業職がテレワークで働く場合の、メリットと注意点について解説します。

営業職がテレワークで働くメリットは?

営業職の場合、テレワークで働くといってもあまりピンとこないかも知れません。
仕事の内容は基本的に外回りなので、自宅で仕事をするということはできないように思われます。

しかし、営業職の人も通常は、朝に会社へと出社してから営業に回ります。
そして、外回りが終われば会社に戻ってくるでしょう。
テレワークでは、この会社への出社と帰社をなくすることができます。

自宅から、直接顧客の元へ行くことができれば、まず出社する時間を減らすことができます。
自宅と会社の延長線上に顧客がいない限りは、出社する時間が無駄といえるのです。

また、テレワークになると顧客とのミーティングが必要な時も、オンラインで行うことができます。
これも、移動時間の短縮になります。

資料なども、インターネットを介してタブレットで直接顧客に見せ、必要に応じて印刷すればいいので、わざわざ資料を取りに会社へと寄る必要がありません。
そして、報告書等は自宅で作成し、提出すればいのです。

営業職でも、外回りばかりではありません。
プレゼン資料の作成などを自分で行うこともあるので、その場合は社内で作業することとなるでしょう。
それも、自宅で行うことができれば生産性の向上につながります。

同僚などがいない自宅やコワーキングスペース、あるいはカフェなどで作業をすると、周囲から話しかけられることもなく作業に集中できます。
また、電話対応などに煩わされることもありません。

仕事に集中しているときに、その集中が乱されてしまうと元に戻るのにも時間がかかるものです。
それがないというだけでも、かなり作業が進みやすくなるでしょう。

また、テレワークが可能という会社には、多くの人材が集まります。
働き方が柔軟な会社と思われ、働きやすいと考えられるからです。
テレワークで働いて、ワークライフバランスを重視したいという人には、大きなメリットとして考えられるでしょう。

多くの人材が集まれば、その中に優秀な人材がいる可能性も大きく上がります。
そのため、テレワークの導入は企業にとっても、人材確保につながるというメリットもあるのです。
また、同時に離職率の低下にもつながります。

注意点は?

営業職がテレワークで働く場合、注意したい点もあります。
これを把握しておかないと、トラブルが生じることもあるので、必ず理解したうえでテレワークを導入しましょう。

まず、テレワークを導入するにあたって、環境を整えなくてはいけません。
従業員が使用する端末を用意して、通信もできるようにしなくてはいけません。
また、勤怠管理の方法も考える必要があるでしょう。

交通費の清算方法や、請求書の扱い、契約書の保管・提出方法なども考える必要があります。
どのようなツールを用いて、どうやって提出すればいいかをあらかじめ決めておかなければ、後ほど混乱することになるでしょう。

また、テレワークでは今まで社外に持ち出すことが禁止されていたデータも、持ち出す必要が生じます。
顧客データなどは、社内ではなくそれぞれが管理することになるでしょう。

そのようなデータを持ち出す以上、セキュリティ対策も厳重にしなくてはいけません。
パソコンやタブレットなど、データを扱う端末のセキュリティはもちろん、ネットワークも見直しが必要でしょう。
また、それを扱う人のセキュリティ意識も向上させなければいけません。

テレワークになると、それぞれの裁量に任せる範囲が広くなります。
そのため、管理者はフォローが難しくなるので、すぐに確認や相談ができるようにしておくことが大切です。

ただし、逐一行動把握を求めるようなことをすれば、従業員は見張られているような気分になるので、管理をする適切な範囲を見極めましょう。
導入前にしっかりと考え、周知徹底しておくことが必要です。

どんなツールが必要?

営業職がテレワークをするためには、どのようなツールが必要となるでしょうか?
必要なツールについて、解説します。
これがなければ、仕事を円滑に進めるのは難しいでしょう。

まず、絶対に必要なのがノートパソコンやタブレットなどの情報端末です。
自分の持っているものを使ってもいいのですが、セキュリティを厳重にするのなら会社から貸与するべきでしょう。

また、オンラインミーティングをするためのツールも必要です。
専用のソフトとカメラ、マイクなどを用意しましょう。
社内での打ち合わせだけではなく、取引先とのミーティングで使用することもあります。

チャットツールがあると、社員同士のコミュニケーションも取りやすくなります。
ログも残るので、確認事項などがある場合もやり取りしやすいでしょう。
円滑なコミュニケーションのためには、大切なツールです。

まとめ

営業職でも、テレワークで働くことができます。
時間を有効に使うことができ、生産性も向上するなど多くのメリットがあるのですが、その代わりにセキュリティ面に注意が必要で、環境整備などもしなくてはいけません。
管理職も、マネジメントの方法を考え直さなくてはいけません。
混乱が生じないように、しっかりと準備をしてからテレワークを導入しましょう。

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