オンライン面接のメリットと注意点とは?

就職活動にあたり、オンライン面接を導入する企業も増えています。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにも、非対面型の面接が増えているのですが、そこにはメリットや注意点もあります。
就職活動をする学生などにとって、オンライン面接にはどのようなメリットがあり、注意点があるのでしょうか?

学生が感じるメリットとは?

企業の面接がオンライン面接に切り替わったことで、学生にとってはどのようなメリットがあるのでしょうか?
まずは、そのメリットから考えてみましょう。

最も大きいメリットが、交通費がかからないという点です。
大学生は、様々な地方から進学しています。
地元出身という人ばかりではなく、就職先もまた違うところを希望する人が多いのです。

特に、東京の大学には全国から人が集まります。
その人たちが卒業後、地元の企業に就職を希望した場合、本来なら面接のたびに地元へと向かわなくてはいけません。

関東圏ならそれほど交通費もかからないでしょうが、東北や中部、九州などから進学している人もいます。
その場合、新幹線や飛行機での移動となるため、交通費もかなりかかるでしょう。

また、地方から東京の企業に就職を希望する場合も同様です。
毎回、面接を受けるたびに前日から向かい、終わったらまた戻るというのはかなり負担も大きいため、就職活動で疲れ果てる人も多いのです。

しかし、オンライン面接ならわざわざ現地に行く必要がありません。
面接を受けて、合格してから住む場所を探すために向かえばいいのです。
大学と就職希望の土地が離れている人ほど、交通費は大きく減額できることになります。

同時に、移動にかかる時間と負担も、大幅に減らすことができます。
わざわざ遠方からきて、疲れていたせいで面接では手ごたえが得られず肩を落として帰る、ということもなくなるため、普段通りの面接ならあきらめようと思う企業にも、チャレンジすることができます。

また、面接というと待ち時間の問題もあります。
例えば14時から面接を開始するとしたら、全員がその時間に集まります。
しかし、実際の面接は数人ずつ行われるので、待ち時間が生じるのです。

大人数で後のほうになってしまうと、数時間待つことになります。
緊張したままそれだけの時間を待つことになれば、面接までに疲れてしまうでしょう。
オンライン面接なら、その待ち時間も短縮でき、時間まで自宅でくつろいでいられます。

オンライン面接に切り替わった主な目的である、新型コロナウイルスの感染リスクがないというのも立派なメリットです。
大人数が集まる面接では、それだけ感染の可能性が高くなってしまうでしょう。

注意点について

メリットが多いオンライン面接ですが、注意しなくてはいけない点もあります。
その注意点を知って対策をしなければ、普通の面接のほうがよかったということになりかねません。

オンライン面接だと、直接その企業を訪れる機会がなくなるという点に注意しましょう。
面接で直接企業に訪れると、雰囲気などをじかに見ることができます。
社員と直接会う機会は少ないのですが、それでもすれ違うことは多く、そこできびきび働いている人が多いか、あまりやる気のない人が目立つかなどがわかります。

また、オフィスが明るい、きれい、といった印象を持つか、暗い、汚いといった印象を持つかで、働きたいという意欲も変わってきます。
汚いオフィスの社員は、やる気がないことが多いでしょう。

画面越しだと、自分の熱意を伝えにくいという点にも注意しましょう。
言いたいことも、明確に伝えるのが難しくなります。
直接会うことができればその熱意も伝わりやすいでしょうが、オンラインだとなかなか伝わりにくいのです。

オンラインで、熱意や言いたいことを明確に伝えるには、工夫が必要です。
身振りなどで感情を伝えるか、あるいは大きめに抑揚をつけて話すようにしましょう。
ただし、あまり大きく動きすぎると落ち着きがないように思われてしまいます。
また、抑揚も大きすぎるとかえって伝わりにくくなってしまうでしょう。

背景にも、注意しましょう。
部屋の中が映ってしまうので、なるべく白い壁などになるようにしなくてはいけません。
ポスターなどが貼ってある場合は、面接の前にはがした方がいいでしょう。

質問のタイミングも、普通の面接よりは難しくなります。
電話でも相手と声がかぶることがあるように、質問と相手の話がかぶってしまうことも多いのです。
オンライン面接の場合はラグで相手の動きが見えにくいこともあるので、一拍おいてから質問をするようにしましょう。

まとめ

オンライン面接は、遠く離れたところにいても面接を受けられるため、非常に便利です。
交通費や時間の節約にもなり、学生にとっても負担を大きく減らしてくれるでしょう。
しかし、便利なことばかりではなく、注意するべき点もあることを忘れてはいけません。
注意点を把握しておき、あらかじめ対処しておく必要があります。
失敗しないように、メリットと注意点は確認しておきましょう。

タイトルとURLをコピーしました